Bourne Conspiracy:プレビュー(英)
「ボーン・アイデンティティー」など、映画で有名なボーンシリーズのゲームバージョンのプレビュー。
・バラエティに富んだゲームプレイ
銃撃、格闘、そしてドライビング。3つのアクションがミックスされたゲームだが、そのどれもが見事な出来になっている。
格闘戦ではコンボシステムを搭載し、必殺技さえもある。
銃撃戦はアンチャーテッドに近い感覚で、ドライビングシークエンスは量こそ少ないものの、Midnight Clubの開発経験がある社員によって作られている。
・”空白”の中で
基本的には映画作品のうち1つからイベントが構成されているが、Bourne Conspiracyのシーンは3つの映画作品と文庫版の全てをミックスしたものになっている。
映画の中ではボーンは自分の真のアイデンティティを探すが、ゲーム中で彼は過去に起こったことを何度かフラッシュバックで見ることになる。ゲームでは映画では見なかったボーンの人生を遊ぶことになるが、これまでの映画の中でベストな瞬間を見ることも出来るということだ。
・究極の格闘戦
至近距離で接敵した場合、自動的に格闘戦に切り替わるようになっている。両者共に銃を持っていた場合、ボーンは素早く銃をしまい、敵の銃を蹴り上げて、2,3発のパンチで敵をノックダウンする。
これらは操作する必要はなく、間合いに入ることで自動的に発生するイベントのようなものになっている。
カメラは側面に移動し、二人を近くから映す。強弱様々な組み合わせのパンチアクションが、プレイを邪魔することなく、プレイスタイルを増やしている。殴った時の効果音は上々で、ノックアウトする頃には敵は鼻血を噴いて白目を剥いているだろう。
・座れ、そして黙れ
映画の中では、ボーンが敵を刺したりするシーンが頻繁に使われているが、
ゲームではこれが究極かつ凶暴な必殺技として取り上げられている。
格闘はボーンのアドレナリンを増やし、ボタンを押すことで近くにあるあらゆるものを使い、敵を屠ることができる。
これらは全てダイナミックに行われる。ボーンは身の回りにあるおよそ全ての環境に反応するだろう。窓が近くにあればそこから敵を投げ飛ばすし、本棚にぶつけたり、石柱に叩きつけたり、水の中に頭を突っ込んだりする。
格闘戦の時に近くに何かがあれば、それがアクションの元になるのだ。
・素早いレスポンス
シェンムーからそのインタラクティブ性を真似たように、ゲーム中のカットシーンでは、素早くボタンを押すことで危険を回避するシークエンスが存在する。
格闘戦と同じようにこのカットシーンも自然にゲームに取り込まれている。
ボーンが閉じていくセキュリティゲートまで猛ダッシュしている時に画面に出てきたボタンを押すと、ボーンは素早く転がってゲートを潜り抜ける、といったような感じだ。
このアクションによって、ボーンは敵の攻撃や迫り来る車をかわし、障害物をかがんで避けたり出来る。
・完璧な「映画的」瞬間
これまで言ったとおり、このゲームのメインフォーカスは映画の中にいるかのように感じられる点にある。三人称視点のアクションはしばしばカメラワークによってその魅力を落とすことがあったものだ。カメラを手動で動かすことも出来るものの、このゲームにおいてはほとんど使う必要は無いだろう。
それだけではなく、走っている時のGears of Warのような後方視点のカメラ、格闘時のクローズアップ、素早く差し込まれるカットシーンなどの全てが組まれており、常にアクションを見る楽しさを提供し続けてくれるだろう。
・雷のような音響効果
我々は大きなスクリーンとスピーカーでこのゲームを見たため、ボーンの格闘時の痛々しい効果音を見逃すことはできなかった。
敵の顔を壁に叩きつける時の凄まじい破壊音は、あなたの歯をきしませると同時に、充分に攻撃的な感性を満足させることが出来る。
・頭の体操?何それ?
ボーンシリーズの映画を見たことがあるだろう?ボーンが金庫の錠を開けようとしたり、特別な鍵やなぞなぞの答えを探し回ったりしているのを見たことがあるか?
ノー。彼は車を潰し、銃を撃つ。そして彼の周りの人間は皆死ぬ。
喜ぶべきことに、それがHigh Moonが気づいたことだ。Bourne Conspiracyにはパズルはない。あくまでアクションのためのゲームなのだ。ハードで速いアクションゲームだ。そう、丁度我々が好むような。
ステージはリニアだから道に迷うこともないし、アクションが停滞することもない。
銃撃戦の最中に巻き込まれてカバーした1分後には、狙撃をかわすために走り出し、少しすればあなたは誰かを窓から放り投げているだろう。
・立ち入り禁止の芝生
マトリックスの「ロビーシーン」のように、映画はこれまでカオスな瞬間、センスを捉えようとしたが、そのほとんどは失敗している。
我々がボーンコンスピラシーでプレイしたステージの一つに、地下鉄のトンネルを突破するものがあった。
コンクリートの柱などの風景は、弾幕によって粉々になり、崩れ落ちた。
そして興味深いのがそれに対する敵AIの反応だ。
あなたと同じように、敵もカバーするポジションを探す。しかしその障害物を破壊することで、敵はまた別の障害物を探す必要があるだろう。コンクリートの障害物を破壊するには時間とより多くの弾丸が必要となるが、時にはそれが敵を開けた場所に引きずり出す唯一の手段となる。
・借り物
Gears of WarはXbox360史上最も優れたアクションゲームの一つであり、またこれまでのアクションゲームのなかでもベストと呼べるものではあるが、ボーン・コンスピラシーはこのEpicの傑作とある仕様を共用している。
Unrealエンジン3を使っており、High Moonが認めるには、カバーシステムはGoWから拝借したものだ。ボタンを押せば障害物にカバーして弾丸を回避し、ボタンを離せば元に戻る。
またスプリントアクションも同じように備えている。こちらも上手く動作しており、文句をつける必要はないようだ。
つ、疲れた…。
というかこれ…
提灯?
ソース
Computer and Video Games.com